高梁川に沿って走る特急
伯備線は倉敷から北上すると、ほどなく高梁川が見え、新見駅まで高梁川の渓谷をさかのぼります。車窓から川と山の景色を楽しめます。
岡山と山陰を結ぶ伯備線、姫路から中国山地を西へ走ってきた姫新線の終点、そして広島県へ向かう芸備線の列車が発着する新見駅。津山駅・三次駅と並ぶ、中国地方中央部の主要駅の一つです。
路線の位置関係をわかりやすくした模式図です(距離や角度は実際と異なります)。
伯備線:倉敷と伯耆大山(鳥取県)を結ぶ路線。新見駅は倉敷起点64.4kmで、特急「やくも」(岡山〜出雲市)と寝台特急「サンライズ出雲」を含む全列車が停車します。伯備線の普通列車の多くは新見駅を始発・終着としています。
姫新線:姫路から津山を経て中国山地を走り、姫路起点158.1kmの新見駅が終点です。
芸備線:線路の名称上の起点は新見駅の2つ北の備中神代(びっちゅうこうじろ)駅ですが、運転上は新見駅を起点にしており、列車は伯備線に乗り入れて新見駅まで来ます。
| 所在地 | 岡山県新見市西方 |
|---|---|
| 開業 | 1928年(昭和3年)10月25日、伯備線の全通とともに開業 |
| 乗り入れ路線 | 伯備線(駅番号 JR-V18)・姫新線(終点)・芸備線(運転上の起点) |
| ホーム | 島式ホーム2面4線の地上駅。ホームの間にはホームのない線路が2本あり、貨物列車の停車や列車の入れ換えに使われます |
| 停車する特急 | 特急「やくも」、寝台特急「サンライズ出雲」 |
| 乗車人員 | 1日669人(2024年度・降車客含まず) |
| 駅前 | 新見市観光案内所がすぐ近く。観光・宿泊・グルメの情報やお土産がそろいます |
伯備線は1928年10月25日に全通。国鉄時代には新見駅に蒸気機関車が配置された車両基地「新見機関区」も置かれていました。1928年に完成した姫新線・芸備線ホームの屋根の柱と梁には、八幡製鐵所とアメリカ・カーネギー社製の古レールが使われていると紹介されています。
伯備線は倉敷から北上すると、ほどなく高梁川が見え、新見駅まで高梁川の渓谷をさかのぼります。車窓から川と山の景色を楽しめます。
伯備線の新見〜備中神代間にありながら、伯備線の列車は1本も停まらず、乗り入れてくる芸備線の列車だけが停車する珍しい駅。1936年に信号場として開設されました。
足立の石灰工場から石灰石を運ぶ重量貨物を、D51形蒸気機関車3両が牽いた「三重連」。1972年3月に姿を消すまで、布原信号場(現・布原駅)近くの鉄橋には、多い日に300人を超える撮影者が集まったといわれます。新見市観光案内所には、当時の撮影地を再現したジオラマが公開されました。
JR伯備線・井倉駅から徒歩約10分で、石灰岩の絶壁が続く井倉峡へ。井倉峡からは伯備線の列車も眺められます。
中心市街地を一望できる桜の名所・城山公園は、姫新線の列車の撮影スポットとしてもおすすめされています。
2026年10月4日には、きらめき広場・哲西で「丸ごと芸備線の日」の開催が案内されています。春には芸備線の利用も呼びかける「てっせいはるめぐりスタンプラリー」も。
岡山駅から伯備線の特急「やくも」で新見駅へ。山陰方面(米子・出雲市)からも「やくも」が停車します。姫新線(津山方面)、芸備線(備後落合・三次方面)は本数が少ないので、時刻を事前に確認しましょう。
中国自動車道の新見IC、大佐スマートIC(ETC専用)、東城IC(広島県)などが利用できます。井倉洞へは新見ICから約20分、岡山自動車道の賀陽ICから約40分。
伯備線:井倉・石蟹・新見・布原・備中神代・足立など。姫新線:刑部など。芸備線:矢神など。観光地の最寄り駅から離れた場所も多いので、バスやタクシーの利用も検討を。
市内の観光・食事・宿泊などにタクシーを使うと運賃の2分の1が助成されるキャンペーンが案内されています(上限2万円、2027年3月31日まで)。条件は公式情報で確認を。