組織ガイド(大阪府警察の場合)
大阪府警察本部には、交通部・刑事部・生活安全部・警備部など複数の部があり、その下に「交通指導課」「捜査第一課」「組織犯罪対策本部」といった聞き慣れない課が数多く置かれています。 一方、街の警察署にあるのは総務課・会計課・生活安全課・地域課・刑事課・交通課・警備課の7つだけ。 ここでは大阪府警察組織規則にもとづき、本部のどの課が、署のどの課の仕事に対応しているのか、そして本部のその課が実際に何をしているのかを整理しました。
全体像
大阪府警察組織規則で定められた、警察署の分課(7課)と、それに対応する警察本部の部・主な課をまとめた早見表です。詳しい仕事内容は、この下の各セクションで解説しています。なお、機動捜査隊や交通機動隊のような「隊」は課には属さず、署長・部長直轄の別枠の組織です(詳しくはページ下部で解説)。
| 警察署の課 | 対応する本部の部門 | 本部の主な課(一例) |
|---|---|---|
| 総務課 | 総務部 | 総務課、広報課、施設課、装備課、留置管理課、府民応接センター |
| 会計課 | 総務部 | 会計課 |
| 生活安全課 | 生活安全部 | 生活安全総務課、府民安全対策課、サイバー犯罪捜査課、保安課、生活経済課、生活環境課、少年課 |
| 地域課 | 地域部 | 地域総務課、通信指令室 |
| 刑事課 | 刑事部/組織犯罪対策本部 | 刑事総務課、捜査第一〜四課、薬物対策課、国際捜査課、特殊詐欺捜査課、捜査共助課、鑑識課、検視調査課 |
| 交通課 | 交通部 | 交通総務課、交通規制課、駐車管理課、交通指導課、交通捜査課、運転免許課 |
| 警備課 | 警備部 | 警備総務課、警備第一・第二課、公安第一〜三課、外事課 |
署の総務課は、公文書の管理や庶務、留置施設の管理、苦情・相談の受付など、署内の「内部管理」と「府民対応の窓口」を幅広く担う課です。本部の総務部は、この機能を大阪府警察全体のレベルで統括しています。
署の会計課は、署の日々の会計事務を担当するシンプルな課です。本部の会計課は、これを府警察全体の予算・決算の視点で管理しています。
署の生活安全課は、防犯・少年問題・風俗営業関係の許認可・ストーカーやDVなど、「暮らしの安全」に関わる幅広い業務をまとめて扱う課です。本部の生活安全部では、これを分野ごとに専門の課へ分けています。
署の地域課は、交番・パトカーによる警らなど、いわゆる「おまわりさん」の活動を担う課です。本部の地域部は、その運用の企画立案と、110番通報の受理・指令を担当します。
署の刑事課は「刑事事件全般」を扱いますが、本部の刑事部では、事件の種類ごとに課が細かく分かれています。刑事ドラマでおなじみの「捜査一課」「マル暴」も、この刑事部の一員です。
署の交通課は、交通取締りから道路使用許可、交通事故の捜査まで、交通に関する業務を一手に担います。本部の交通部では、これを「規制」「取締り」「事故捜査」「免許」といった機能ごとに分けています。道路使用許可や車庫証明を申請する際に窓口となるのも、この系統の業務です。
署の警備課は、要人警護や災害対応、デモ・集会への対応などを担う課です。本部の警備部では、災害・雑踏警備などを扱う「警備」系の課と、思想・団体に関する情報収集や外国人関連事案を扱う「公安」系の課に分かれています。
大阪府警察組織規則では、「課」とは別の条文で「隊」が定められています。隊は特定の課の下部組織ではなく、署長・部長・本部長の判断で機動的に動かせる、いわば直轄の実働部隊という位置づけです。
大阪水上・豊能・関西空港の3署を除く全ての警察署に設置。重要犯罪の検挙・抑止活動のほか、「署長が特に命ずる事務」を担当します。
キタの繁華街における集団での警戒警ら活動のほか、「署長が特に命ずる事務」を担当します。
ミナミの繁華街における集団での警戒警ら活動のほか、「署長が特に命ずる事務」を担当します。
本部庁舎内に設置。覆面パトカーなどの機動力を用いて、事件発生直後の初動捜査を専門に行います。
本部長が指定する事件の捜査や、警察署の刑事事件捜査に対する応援・支援を担当します。
パトカーや白バイの機動力を活かした、交通指導取締りの専門部隊です。
高速自動車国道や自動車専用道路を担当区域とし、その区間の交通取締り・交通事故捜査・交通規制を一手に担います。
大規模警備や雑踏警備、災害警備など、警戒警備を専門に担う部隊です。
ヘリコプターを運用し、災害時の警備活動や、警ら・遭難者の捜索救助など警察業務全般を空から支援します。
方面機動警ら隊は方面区ごとに機動力を用いた警ら活動を、鉄道警察隊は鉄道施設内の警戒警らを担当します。